当社は1941年に土木建設工事の会社として創業して以降、機械設備やプラント設備の設計・製造・設置工事、航空機胴体パネルの組立と事業の範囲を拡大して参り、2021年をもって80周年を迎えました。今後は、2019年に建設した20×90mの新工場を活用して機械設備の組立・試運転の能力を強化するとともに、設計者や溶接技能者の育成に力を入れていく所存です。 これから私が4代目の社長として90年、100年を目指していくにあたり、絶対に変わらないであろうと思う価値観があります。「人の成長が嬉しい」という思いです。今までできなかったことができるようになったとき、分からなかったことが分かるようになったとき、思わずにんまりした経験が誰しもあるのではないでしょうか。良い仕事ができたと感じたとき、お客様が喜んでくださったとき、自分の内側から込み上げてくる満足感を感じたことがあるのではないでしょうか。私はそういう喜びが溢れる会社にしたいと考えています。「圧倒的に人が育つ会社」にしたいと考えています。自分が成長するためには自分自身が努力しなければならないのは当然なのですが、周囲の支援があったほうがより力強く成長することができます。ベテランは温かい気持ちで若手を育てる。若手は育ててもらった恩を次の世代に返していく。自分の得意なことをどんどん伸ばし、それを同僚に惜しみなく教える。教えてもらった人は、その感謝を別の同僚に返す。そうやって恩と感謝の連鎖を生み出していくことが、新たな令和の時代を歩んでいく原動力になるはずです。 これから先、テクノロジーの進歩が止まることはなく、世界の変化はますます加速していくのでしょう。そしてその度ごとに「価値ある“もの”」の意味も変わっていくのでしょう。しかしどんなに時代が流れても、価値を感じるのは“ひと”であり、その“ひと”に対して価値を提供できるのも“ひと”なのだと思います。当社が未来を描き、成長し続ける組織である限り、社会にとって「価値ある“もの”」を提供し続けることができると信じています。関係する全ての方と共に未来を描き、「価値あるものづくり」に挑戦し続けます。
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田中化工機工業 株式会社 |