Busbarアッシー装置

本装置は、ラインから流れてくる自動車部品にバスバーを取り付ける装置です。 構想段階において、組立てる部品が繊細なためわずかなワークの歪みや作業者の設置ミス等によってバスバーが正しく取り付けられないことが考えられたため、確実にアッシーするための機構が必要でした。 本装置は、各工程でのセンサーによるチェックの徹底に加え、装置相互間の連携、治具が回転する機構を採用することによりこの課題を解決しました。
本装置の特徴は次の3点です。

1.現在生産中の部品に合ったプログラムを装置が自動で選択

本装置は、治具交換を補助する機能を持っているため、治具交換時に作業者が行うのは下治具を台に乗せて2箇所ロックすることだけです。 上治具の設置、現在生産中の部品に合ったプログラムの選択は装置が自動で行います。

2.3つの装置が連携 -仕損を次工程へ流さない-

1日に何百、何千もの部品を生産する現場ではついワークを必要な検査にかけ忘れたりなどのヒューマンエラーが起こりがちですが、本装置はそのような作業者のヒューマンエラー防止の仕組みを随所に施しております。 3つの装置が連携して相互に信号を送り合っているため、作業者は、前工程の作業を終えなければ、次の工程での作業を行えません。これにより、工程を飛ばしてしまうミスを防ぎます。 また、前工程までの部品が正しくセットされているか、仮組立後のワークの状態等をセンサーで検査し、検査の結果OKでなければ次の工程へ進めない設計となっています。

3.治具の回転によりスピーディーで確実なアッシーを実現

本装置は、ワークの歪みや作業者の設置ミス等によりバスバーが正しく取付けられないという課題を治具が回転する機構を採用することにより生産性を落とすことなく解決しました。 本装置は、治具が回転することにより仮取付→センサーでのチェック→(仕損があれば反転して戻ってくる)→本取付という工程を間断なく行うため、作業者は手前側の治具にワークをセットするだけで仮取付と仕損のチェック・本取付を同時に行うことができ、効率的で確実な部品組立をすることを可能にしました。



また、コンベアに本アッシーが完了後10秒間だけ開くシャッター機構を採用したことにより、本アッシーが完了していないワークが誤って次の工程へ流れることのない仕様となっています。

  • 仕様

    ※当社生産機械は完全受注生産になっておりますので仕様詳細はお客様のご要望により変更可能です。ぜひお気軽にご相談ください。

  • 設計

    田中化工機工業株式会社

  • 用途

    自動車用部品製造(バスバーアッシー)

  • 当社施工

    構想・機械設計・電気設計・制御設計・製作

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